シガーについて  


極上のシガーとは

 シガーの中で極上と呼ばれているのは、100%のタバコ葉を手で直接巻きあげたもの。
そして、自分にとって特別な時間に、心も体もリラックズして満喫できるシガーこそが極上といえます。


シガーの構造


シガーの内部は3種類のパーツから成り立っています。
まず、数種類のタバコ葉を束ねて「フィラー」と言う芯の部分を作り、その上からさらにタバコ葉を巻き「バインダー」を作ります。
最後に「ラッパー」と呼ばれるタバコ葉で巻き上げます。外から見た場合の名称は、巻き閉じがされている側を「ヘッド」といい、こちらが吸い口。   
反対側のあらかじめ切断されている部分を「フット」といい、こちらに点火します。

リングについて  

多くの、シガーには、ブランド名を示すリングが巻かれています。吸う前からリングを外さない方が賢明。
最初からリングを剥してしまうと、ラッパーが破けたり、傷つく恐れがあります。
シガーを吸っているうちに除々にシガーの胴体が温まり、リングを留めている糊が自然と剥がれやすくなります。

セロハンについて

ドミニカ産シガーの多くには、セロハン包装が施されています。これは、シガーを乾燥や傷から守る役割をしています。  
セロハンの材料は、木材の天然素材。
セロハン包装を通してシガーは呼吸をしているので「ヒュミドール」という専用箱にセロハン包装のまま保管できます。
 

吸い口の切り方

 手巻きのシガーは吸い口をカットしなければ吸う事ができません。カットの方法は2通りです。

1つは、シガー専用のハサミやギロチンを用いて水平にヘッドをカッドする「フラットカット」。この場合の適切な深さは、
ヘッドの丸みを少し残すくらいです。

もう1つの方法は、丸い刃でヘッド部分をくりぬく「パンチカット」。これは、シガーの大きさに合わせて、穴の大きさ
が用意されています。歯で噛み切ったり、ナイフでカットしたりすると、すぐに火が消えてしまいます。
綺麗な吸い口を作るよう、綺麗にカットしてください。吸い口の切り方で、一服した時の味と香りが変わります。

 火の点け方

シガーに最適な炎の長さは1センチ。その炎にシガー先を入れ、均等に火が点くまでシガーを回します。

火が点いたら、ゆっくりと小刻みに吹かすのがポイント。
オイルライター、ロウソク、硫黄マッチで点火すかると、炎の匂いがシガーに付着してしまいます。
長い木製のシガー用マッチ、無臭のガスライターで点火してください。

点火はゆっくりとリラックスした状態で。
点火前ののシガーの香りを楽しむくらいの余裕があれば、もう1人前です。
 

味わい方

シガーは、一気に肺まで吸い込むのではなく、
ゆっくりと口の中で豊かな香りを味わうもの。

良いシガーの灰は白く固く締まっていて、良好な燃焼状態では、
2〜3センチ以上の灰の長さを保つことも可能です。
この綺麗な灰の形を崩さずにシガーを乗せることができる、
シガー専用の灰皿もあります。

シガーは「1本1本を大切に吸う」こと。
ゆっくりと、リラックスして、深い味わいを満喫できるひとときを
お楽しみください。そして、周囲への配慮も忘れずに。


消し方

 吸うのをやめる時に、決して揉み消してはいけません。
揉み消すとラッパーが破け、内部の不快な臭いを周囲に撒き散らすことになります。
また、揉み消す行為が怒りのサインとしてとられる場合もあります。
シガーには燃焼を促進する化学物質は一切含まれていないので、
火種がいつまでも灰皿の中でくすぶるようなことはありません。
灰皿に置いておけば火は自然に消えます。

保管方法

ワイン同様、シガーも保管方法が重要です。以下の場所での保管は避けてかださい。

1.湿度変化のある場所

2.温度変化のある場所

3.直射日光が当たる場所

4.匂いが強い場所

シガーの保管に理想的な環境は、気温20℃、湿度70%くらい。
シガーの保管専用箱「ヒュミドール」があると便利です。サイズ、木材、外装も様々。家具師が精魂込めて製作
したもので、一度購入すれば買い換えの必要はありません。
ヒュミドールがあれば、お気に入りのシガーをいつまでも最高の状態で楽しむことができます。

 
 

シガー選びのポイント

味の好みは、人それぞれ異なります。その日の体調、気候によっても味わいは変化します。
TPOで、その日の気分に合わせて、『今日の1本」を選んでみてはいかがでしょうか。

シガーを嗜む時は、1本を大切に、リラックスした時間をお楽しみください。